「ちょっとおせっかいな、町の病院」

ある患者さんのお話。

私が働いているのは、地域密着型の小さな個人病院。外来の窓からは、のどかな住宅街が見えて、晴れた日なんかはお散歩中の高齢者の方たちがチラホラ見えます。

そんな中に、うちの病院の患者さんの姿もよく見かけるんです。通院されている方が散歩していたり、買い物帰りの人がちらほら。時には、道を歩く様子を見ながら「あ、今日は調子良さそうだな」なんてスタッフ同士で話したりしています。

中でもちょっと心配なのが、足腰があまり強くないのに、めちゃくちゃ元気なわんちゃんを連れてお散歩している患者さん。これが、ほんとに犬のほうがグイグイ引っ張る感じで、「転ばないで〜!」ってこっちがヒヤヒヤしてしまうんです。

そしてさらに驚くのが、その患者さん、バイクいじりが趣味なんですよ。ええ、あの大きいバイクです。「ちょっとチェーンの手入れしただけやから」なんて本人は言うんですけど、その「ちょっと」が危なっかしい。タイヤの空気圧チェックしてたり、オイル見てたり、思わずスタッフが駆け寄って「何してるんですか〜!」って声をかけちゃうことも。

「バイク触ってたのは家族にはナイショにしててな!」ってニコニコしながら言うんですけど、家族に怒られてるのもよくある光景(笑)。「あ〜バレてる〜」って、ちょっと申し訳ない気持ちになりながら見守っています。

本当は私たち医療者があまり干渉しすぎるのは良くないってわかってるんです。でも、スタッフみんな優しいしどちらかというと心配性なので、ついつい手助けしちゃうんですよね。ほんのちょっと声をかけるだけのつもりが、一緒にバイク押してたりします。なんだかんだで巻き込まれてる感じです。

でも、そんな関わりができるのも、この病院ならではだなぁと思います。地域に根ざしていて、患者さんの生活がすぐそばにあって、私たちもそれを自然と見守っている。ちょっとした変化に気づけたり、「この前散歩してたねー!」って声をかけるだけでも、患者さんとの距離がグッと近くなる気がします。

にぎやかでちょっとおせっかいな地域の外来。今日も窓の外を見ながら「あ、あの人また犬に引っ張られてる!」なんて、ほっこりした気持ちで仕事をしています。

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