「施設の患者さん、困った時だけ?」

個人病院の外来には地域の患者さんだけじゃなく、老人施設から来る患者さんも結構多くいます。

もちろん施設にも医者はいるんですが、何かあったときに「うちじゃちょっと無理なんで、診てもらえませんか?」って感じで、こちらに連絡が来ます。

それ自体は別にいいんです。うちも地域の医療機関として役割があるし、協力するのは当然。ただ、あまりに“困ったときだけ”感が強いと正直モヤモヤします。

特に印象に残ってるのがこんなケース。

「1週間前から発熱があって、痰も出てます。酸素もしてます。抗生剤も投与して、絶食で点滴中です」って、施設からの申し送り。
え、それって結構重いよね?っていう状態でようやく当院を受診。
こちらが「ご家族には報告してますか?」って聞いたら「これから連絡します」って。

いや、もう治療始めて1週間経ってるのに、まだ家族に話してないの?ってツッコミたくなりました。

結局、うちで血液検査して、レントゲン撮って、CTもして…。肺炎が疑われたのでそのまま入院。
検査結果を説明したら、ご家族から「原因はなんですか?」「どうしてこんなことに?」と聞かれるんですが…。

いやいや、こっちが聞きたいくらいです。
こっちは初めて診たばかりで、経過も情報もろくにないんですよ。

施設である程度の医療行為をしてるのに、なぜかうちに来た時点で“ゼロからの診察”みたいになってるし、患者さんの状態も結構ギリギリだったりします。

もちろん患者さんにはベストを尽くしたいし、何とかしたいという気持ちは常にあります。でも、情報があいまいだったり、家族への説明もこちらに全部投げられたりするとモヤモヤが募ります。

「うちは施設で対応できないので」と言って来るのは仕方ない。けど、それならそれで、情報提供や家族への説明もちゃんとしてほしい。

外来って、何でも屋じゃないんです。
“とりあえず連れて行けば何とかしてくれる場所”って思われてたら、現場は回らないし、患者さんにもベストな対応ができなくなってしまう。

施設と病院、お互いの役割をちゃんと認識して、協力しあえる関係じゃないとどこかで無理が出る。

なんとなく押しつけられてるような感じ、やっぱりしんどいです。

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