地域医療の「相談」って、どこまで受け止めるべき?

ある日、外来中にケアマネージャーさんから相談が入りました。
内容は「とある患者さんが、現在のかかりつけ病院で診てもらえなかったので、そちらで受け入れできませんか?」というものでした。

一見すると、よくある医療機関間の調整依頼のようですが……
実はこのケース、少し引っかかることがありました。


まず、今のかかりつけは「大きな病院」。
それに対して、うちはいわゆる“地域密着型のクリニック”。
診療範囲や受け入れ体制も全く異なります。

そして、相談されている内容もけっこうリスクのあるもの。
外来でパッと処置できるようなものではなく、
「これは入院管理が必要では?」と感じるような状況でした。


ケアマネさんの気持ちも分かります。
患者さんの生活や通院のしやすさを考えれば、
身近なクリニックで診てもらえたらいいに決まってる。
でも、その思いだけで突っ走ってしまうと、
かえって患者さんの安全を損なう可能性もあります。


私は丁寧にお断りし、医師にも報告。
すると返ってきたのはひと言。

「当然だよ。うちじゃ無理に決まってるでしょ」

その言葉を聞いて、ちょっとホッとしました。
判断は間違ってなかったんだなって。


地域医療って、優しさだけでは成り立たない。
「できること」「できないこと」の線引きをちゃんとするのも、大事な役割だと思っています。

私たちが本当に守りたいのは「患者さんの安全」と「継続できる医療」だから。

どこかが無理をして引き受けてしまえば、
次の誰かがもっと大変な思いをすることになる。


それにしても、なぜか最後に「師長代理〜(笑)」って茶化されたのにはモヤモヤ。
誰も代理になりたいなんて言ってないし、
責任だけ押し付けられるような空気は本当に苦手です。


相談が悪いわけじゃない。
でも、「どこに相談するか」って、とても大切。
地域の連携って、ただ頼ることじゃなくて、
お互いに理解し合って補い合うものだと思うのです。


☕️ ちょっと一息

今日も小さな「おかしいな?」を見逃さずに働く全ての人へ。
ちゃんと判断できた自分、偉い。
そして、この経験もまた、明日の誰かのためになりますように。

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