直感が生きた瞬間

中途採用者と一緒に診察介助に入っていたときのこと。
医師から心電図の指示があり、患者さんに検査を実施しました。
結果は「頻脈」。心拍数は110〜130回/分。
けれど、患者さんには特に症状はなし。
1回目の記録を提出しようとしたとき、ふと「もう1回とってみようかな」という気持ちになりました。
頻脈だった脈が、少し落ち着いたように感じたから。
そこで2回目を記録すると――コメントは「心房細動」。
慌てて医師に報告すると、そのまま大きい病院の循環器内科へコンサルとなりました。
一連の流れが終わった後、プリセプティに聞かれました。
「なんで心電図を2回も取ったんですか?」
答えはシンプル。
「ん〜、なんとなくですかね。基本は1回で十分なんですけど、今回は脈が少し落ちたのが気になったので…」
心電図がしっかり読めるわけでもない。
知識として判断できたわけじゃなく、ただ直感に従っただけ。
けれど、その直感が結果的に患者さんの命を救うことにつながったのは事実でした。
看護師をしていると、「なんとなく」「気になる」という感覚が働く瞬間があります。
普段は根拠を持って動くことが求められるけれど、現場では直感が大きな力になることもある。
――こんなこともあるんだなぁ。
私の直感も、あと少しは患者さんの役に立ちますように。
残り 71日。
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